その人間は絶望していた。人間に、世界に、己に。

そのやかましい色も、思考も、全てが煩わしかった。

ノイズに埋もれてしまうこの世界に染められないように、

その引きずり込む力を遮って、ついに飛び出した。

──絶望と孤独の底にいる人間が、到達する場所を見定めるまでの内省の過程。

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目が覚めると、そこは色の無い世界だった。
空も、海も、大地も、ただグラデーションだけがそれらを構成していた。
それが、私の求めるものだったのだ。

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